給料日前にお金が足りない?1日いくらで管理して乗り切る
お金は25日に一気になくなるわけではありません。3日、9日、14日と少しずつ減っていき、気づくのが最後なだけです。1日1つの数字にすると、気づくタイミングが使ったその日に早まります。計算のしかた、1週間の例、そしてこの方法の限界をまとめました。
なぜ給料日前に足りなくなるのか
給料日前に苦しくなるのは、収入が少ないからとは限りません。お金は足りているのに、給料日までもたないこともあります。よくある原因は3つです。
- 給料日の直後は、残高が大きく見える。 1か月分のお金が口座にまとまっていると、3日目の ¥6,000 も ¥90,000 の中では小さく感じます。
- 気づくのが遅い。 月の予算では、結果がわかるのは月末。気づいたときには、判断はもう何週間も前に終わっています。
- 小さな出費が静かに積み重なる。 コンビニ、カフェ、送料。どれも「決断」には感じないので、合計を見て初めて驚きます。使途不明金の多くは、ここから生まれます。
1日1つの数字は、この3つすべてに効きます。大きな残高の代わりに小さな数字が見え、その日のうちに結果がわかり、小さな買い物もすべて今日の上限と比べることになるからです。
ステップ1:本当に使えるお金を出す
額面の給料ではなく、口座に入る手取りから始めます。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 手取り | ¥220,000 |
| 固定費(家賃、光熱費、スマホ、通勤、サブスク) | − ¥100,000 |
| 先取り貯金 | − ¥30,000 |
| 日々使えるお金 | ¥90,000 |
先取り貯金がポイントです。貯金が「月末に残った分」だと、給料日前にお金がなくなる月は1円も貯まりません。ボーナスや臨時収入は、毎月の数字に混ぜずに別に考えるほうがぶれません。
ステップ2:1日の数字にする
日々使えるお金を日数で割ります。¥90,000 ÷ 30 = 1日 ¥3,000。給料日から次の給料日までの日数で割ってもかまいません。大事なのは、「今日」の小さな数字を1つ持つことです。
この数字でまかなうのは、食費、交通費、日用品、ちょっとした買い物や飲み会。金額と日付が決まっている支出は、ステップ1で先に引いておきます。
ステップ3:2つのルールを決める
1日の数字は、予定どおりにいかなかった日の扱いが決まって、初めて使えるものになります。
- 使わなかったお金は繰り越す。 平日に浮いた分で、週末に少し多く使えます。ただし上限は決めておきます。上限がないと、1週間使わなかった分が、とても高くつく1日に化けてしまいます。
- 使いすぎた分は、翌日以降から全額差し引く。 こっそり消えるようにすると、結局は月末に赤字になります。
1週間の例
1日 ¥3,000、繰り越しは5日分(¥15,000)まで、使いすぎは翌日以降から差し引く、という条件での1週間です。金額は説明用です。
| 曜日 | 始まりの残額 | 使った額 | 終わりの残額 |
|---|---|---|---|
| 月 | ¥3,000 | ¥1,800 | ¥1,200 |
| 火 | ¥4,200 | ¥2,500 | ¥1,700 |
| 水 | ¥4,700 | ¥900 | ¥3,800 |
| 木 | ¥6,800 | ¥1,500 | ¥5,300 |
| 金 | ¥8,300 | ¥3,500 | ¥4,800 |
| 土 | ¥7,800 | ¥9,500 | −¥1,700 |
| 日 | ¥1,300 | ¥1,200 | ¥100 |
| 翌週の月 | ¥3,100 |
この表からわかること:
- 毎日の始まりは、¥3,000 + 前日の残り。 平日の4日間を控えめにしたことで、週末の余裕ができました。
- 土曜は ¥1,700 オーバーし、日曜がその分を負担しました。 日曜は ¥3,000 ではなく ¥1,300 から。隠すことも、月全体にならすこともしていません。
- 1週間の支出は ¥20,900、予算は ¥21,000。 週末は多めでも、合計は守れています。
- 上限が効くのは、使わない週です。 7日間まったく使わなくても、数字は ¥21,000 ではなく ¥15,000 で止まります。1週間がまんした反動で、1日に大きく使ってしまうのを防ぎます。
数字がマイナスになったら
マイナスは失敗ではありません。警告がちょうどいいタイミングで来た、ということです。
- なくてもいい出費を止める。 必要な出費は別です。食料品の買い物や通勤はいつもどおりに。
- 日にちが埋め戻すのを待つ。 毎日 ¥3,000 ずつ足されるので、土曜の −¥1,700 は日曜の朝には ¥1,300 になります。
- 数字をよく見せるために、記録を消したり飛ばしたりしない。 数字が正しいことに意味があります。
ほとんどの日がマイナスなら、1日の予算が実際の暮らしに対して高すぎます。ステップ1に戻って固定費を見直すか、当面は先取り貯金の額を下げることも考えましょう。
My Money でやるには
給料日で考える人の使い方
My Money に給料日の設定はありませんが、次のように使えば、給料日で区切る家計とも合わせやすくなります。
- 手取りから固定費と先取り貯金を引いた額を、月に使うお金として入れる。
- クレジットカードで払ったものも、引き落とし日ではなく使った日に記録する。カードの締め日に関係なく、毎日の数字が実際の使い方に合います。
- ボーナスや臨時収入は日々の予算に混ぜず、貯金や特別費として別に扱う。
まとめ
- 1日の数字 =(手取り − 固定費 − 先取り貯金)÷ 30。
- 使わなかったお金は上限つきで繰り越し、使いすぎは翌日以降から全額差し引く。
- マイナスの日は早めの警告。なくてもいい出費を止め、日にちが埋め戻すのを待つ。
- ほとんどの日がマイナスなら、ルールではなくステップ1の計画を見直す。